営業レバレッジ
企業の営業利益が売上高の変化に対してどの程度敏感であるかを示す指標であり、固定費と変動費の比率によって決まる。
営業レバレッジは、企業の営業利益が売上高の変化に対してどれほど敏感に反応するかを測る財務指標である。これは、企業のコスト構造における固定費と変動費の割合によって決まる。営業レバレッジが高い企業では、費用の大部分が固定費(家賃、減価償却費、人件費など)であり、生産量や販売量に関係なく変化しない。 営業レバレッジを観察するには、アナリストは特定期間における営業利益(EBIT)の変化率と売上高の変化率を比較する。売上高の小幅な増加が、それに不釣り合いなほど大きな営業利益の増加をもたらす場合、その企業は高い営業レバレッジを有している。逆に、売上高とともに費用も同程度に増加する場合、その企業の営業レバレッジは低い。 投資家にとって、高い営業レバレッジは諸刃の剣である。景気拡大期や需要が強い時期には、高い営業レバレッジはアクセラレーターとして働き、控えめな増収でも利益を爆発的に伸ばすことができる。しかし、景気後退期には逆のことが起こる。固定費は一定のままであり、売上高がわずかに落ち込むだけでも営業利益が急速に消し飛んだり、深刻な損失を招いたりする可能性がある。この力学を理解することは、投資家が株式のリスクとボラティリティ特性を評価する助けとなる。
A社の売上高は1億ドル、固定費は6,000万ドル、変動費は2,000万ドルで、その結果、営業利益は2,000万ドルとなっている。売上高が20%増加して1億2,000万ドルになると、固定費は6,000万ドルのままだが、変動費は20%増加して2,400万ドルになる。営業利益は3,600万ドルに跳ね上がり、これは売上高20%増に対して利益が80%増加したことになる(増加額1,600万ドル ÷ 当初利益2,000万ドル)。